祭神 | 宇迦之御魂神/倉稲魂命(うかのみたま)※推察 |
ご利益 | 五穀豊穣、商売繁盛 他 ※推察 |
参拝形式 | 二拝二拍一拝 |
住所 | 東京都中野区東中野5丁目26 |
瀧山稲荷は地域の旧家である岸家の氏神です。
旧小滝周辺の人たちの信仰も厚く、以前は初午に「正一位瀧山稲荷大明神」の幟を立て、祭礼を行っていたとのことです。※現在は行われていません
また、瀧山稲荷の下には、かつて「小滝の泉」と呼ばれた池があり、そばには神楽殿、御輿蔵があり、周辺の人たちの憩いの場でしたが、昭和30年頃、周辺の建設工事によって水源が断たれ、現在は失われています。
「東中野今昔物語」には瀧山稲荷周辺のかつての様子が下記のように書かれています。
~略~
この地に戦前から戦後にかけて住む者にとって忘れられない場所があります。
正一位滝山稲荷大明神というお稲荷さんの下に滔々と流れる小さな滝のことです。
四季を通し水温は変わらず、落差は一メートルくらいの鉄管から常に一定の水が流れ落ちる様は正に『小さな滝』でした。落下する下には6畳程、深さ50センチメートル位の池があり鯉や鮒が放流され、また池の際には神楽殿、御輿蔵があるなど、恰好の憩いの場でした。
~略~
中野区教育委員会の出版している「青梅街道周辺地域」には、下記のように書かれています。
岸家の氏神として滝山稲荷[東中野5]があるが、小滝周辺の人はよくお参りした。
初午には本家が中心となって「正一位滝山稲荷大明神」の織旗を立て祭礼があったが、世代交代により関心が薄れたのか、数年前から行われていない。
~略~
大正の文字が見えます
滝山稲荷